11月上旬に京都市中京区の本能寺に参拝した後、寺町通を南に歩き、途中で新京極通に入りさらに南下して誠心院を訪れました。
誠心院は、たくさんのお店が軒を連ねる新京極通にひっそりと建っている和泉式部ゆかりのお寺です。
あまりに目立たないためか、誠心院に入って行く姿を見ることは少ないですね。
境内から眺めるビル群
誠心院には、地下鉄の京都市役所前駅から南に約7分歩くと到着します。
こちらが、誠心院の山門です。
門がビルにはめ込まれたようになっているのが特徴的であります。
入り口には、鈴成り輪(すずなりぐるま)があるので、お願いをしながら車を回しましょう。
そして、山門をくぐります。
正面には、どーんと本堂が建っています。
それでは、お参りをしましょう。
誠心院は、真言宗泉涌寺派の寺院で、和泉式部寺の愛称で親しまれています。
平安時代に一条天皇の中宮の藤原彰子に仕えた和泉式部は、彰子が建てた東北院のなかに一庵を与えられます。
誠心院は、ここから始まりました。
晩年、尼僧となった和泉式部は、その庵で暮らし、彼女の院名が寺名となっています。
のちに旧誓願寺内に移転した誠心院でしたが、やがて、現在地に定まっています。
本堂の近くにミケネコがいました。
まるまるとしていますが、お寺で飼われているのでしょうか。
本堂の前にいらっしゃる水かけの行者さん。
体に水をかけてお参りしておきました。
本堂の北側には、ずらっと石仏が並んでいます。
その石仏群の中央には、大きな式部千観観音がいらっしゃいますよ。
なんとも穏やかな表情をしています。
後ろには墓地があり、誠心院を訪れる人の多くがお墓参りですね。
本堂の東側には、宝篋印塔があり、その向こうには河原町通のビル群が見えます。
上の写真に写っている大きなビルは、ROUND1です。
京都市内は、背が高いビルがほとんどないのですが、それでも、河原町通にビルが建ち並んでいると、東山が全く見えませんね。
とは言え、寺町や新京極界隈で、これだけ開けた土地は誠心院以外では見かけないので開放的であります。
再び山門に戻って来ました。
山門の壁には、和泉式部縁起絵巻が展示されているので、こちらも見ておきたいですね。
山門から新京極通に出ます。
新京極のアーケード街には、どこか懐かしさを感じます。
昔から変わっていないように見えますが、お店は閉店と開店を繰り返し新陳代謝が活発です。
それでも、数十年前から続いているお店も多く残っています。
それが、懐かしさを感じる理由なのかもしれません。
なお、誠心院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。